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2024 第78回「木の文化フォーラム」のご案内

更新日:1月24日

テーマ:曲彔(きょくろく)の秘密 ~江戸時代に作られた曲彔を解体・修復してわかった、構造や職人の工夫~


講師:五十嵐 誠(木工芸家、日本工芸会正会員)


 鎌倉時代に中国から日本に入ってきた、折り畳み椅子の曲彔(きょくろく)。禅宗の寺院で使われ始め、現在でも数多くの寺院で法要の際に使用されています。背もたれから肘掛けにかけて、曲線を描いている形状などに特徴があります。

 講師の五十嵐さんは、江戸時代末期に作られた曲彔(宗禅寺〔東京・羽村〕所蔵)の修復依頼を受け、漆や金工の専門家と協力して解体・修復を手掛けました。その工程は、『名作椅子の解体新書 PART2』(誠文堂新光社、2023年)に掲載されています。昨年、修復の経験を基に、曲彔をモチーフにした折り畳み椅子を製作し展覧会に出品されました。

 フォーラムでは、五十嵐さんに解体・修復の工程や、作業を進める中でわかった構造や職人の工夫などを解説していただきます(修復した曲彔を会場に展示)。また、同書の共著者より、曲彔の歴史や曲彔などの中国の椅子がデンマークのデザイナー、ハンス J. ウェグナーに影響を与えたことなどについてもお話しします(曲彔とYチェアの比較など)。

 どなたでもご参加いただけますので、どうぞお越しください。


〇開催日時:2024年3月9日(土)14:00~16:00


〇会場:東京家政学院大学・千代田三番町キャンパス(東京都千代田区三番町22)

1号館1303教室(正門から向かって左側校舎3階)


〇アクセス:・JR、東京メトロ、都営地下鉄「市ヶ谷駅」から徒歩数分

       ・東京メトロ「半蔵門駅」から徒歩数分(5番出口)


〇講師プロフィール:五十嵐 誠(いがらし まこと)

1978年、東京都生まれ。京都伝統工芸専門学校(現、京都伝統工芸大学校)で指物を学ぶ。2000年、工房今昔堂を設立。12年、日本伝統工芸展に初入選。16年、日本工芸会(木竹工)正会員認定。21年、第68回日本伝統工芸展新人賞受賞。23年、日本橋三越本店・美術工芸サロンにて個展開催。24年、「煌めき、ときめき 華やぎの工芸展」(東京銀座・和光)出品。東京・羽村市在住。


〇参加費:1,000円(学生は無料)


〇定員:50名


〇申込:参加ご希望の方は、下記の「木の文化フォーラム」事務局ウェブサイト(「木の文化フォーラム」で検索)、またはメールアドレスよりお申込ください。定員になり次第、申込を締め切ります。


木の文化フォーラム事務局

E-mail: kinobunka2002@gmail.com

https://kinobunka2002.wixsite.com/forum



曲ろく、修復作業中の五十嵐さん

曲ろく


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