第69回 木の文化フォーラム
September 06, 2019
デザイナーの視点からの、林地残材や未利用材を使ったものづくり ~スギの間伐材や枝、竹などのプロダクト~
第69回フォーラムの講師は、家具・プロダクトデザイナーの榎本文夫さんでした。12年ほど前から竹や針葉樹を用いた家具やプロダクト製品のデザインを手掛けられ、特に最近は、林地残材(林地での伐採作業の際に放置された残材や枝など)の利用について研究されています。近年注目されている針葉樹などの活用について、デザイナー視点から語っていただきました。柔らかい材を用いる際の強度とデザインの関係など、経験豊富なデザイナーならではのお話が盛りだくさんの回となりました。
第66回 木の文化フォーラム
December 07, 2018
この道55年の木工家が、デザインや木工について大いに語る
第66回フォーラムの講師は、木工家の井崎正治さんでした。15歳で木工の仕事を始めて以来、この道55年になる大ベテラン。長年の経験を踏まえて、デザインや木工についての考え方、自作品への思いと解説、若手の木工関係者や建築家へ期待することなどについて、ざっくばらんに語っていただきました。井崎さんには、いろいろと示唆に富む言葉があります。例えば、「デザインっぽいものは好きじゃない」「自分は、アートをしたいわけじゃない」
「まず、暮らしてみる。自分で衣食住に関するものを作ってみる。そこで気づくことがいっぱいある。その中から新しいものが生まれるのです」等々。
第65回 木の文化フォーラム
September 07, 2018
北欧 木の家具と建築の知恵 ~北欧デザインのルーツはここにあった~
第65回フォーラムの講師は、北欧民家研究家の長谷川清之さんをお招きしました。長年にわたって、日大芸術学部で建築設計・デザインについて学生に指導されながら、フィンランド、スウェーデン、ノルウェーなどの北欧木造民家の研究を続けてこられた長谷川先生に、北欧各国別の木造民家の特徴についてお話しいただきました。また、民家の中で使われていた木製家具や什器などを通して感じられる北欧の人々の木に対する強く深い想い、木に対する強く深い想いに見える「ものづくり(デザイン)」「森づくり(環境)」「人づくり(環境)」などについて語っていただきました。
第64回 木の文化フォーラム
June 08, 2018
Eames Origin 進化と足跡 ~イームズの原点とその進化を探ると、見えてくるものがある~
第64回フォーラムの講師は、インテリア・プロダクトデザイナーで武蔵野美術大学名誉教授の寺原芳彦さんをお招きしました。長年にわたって、武蔵野美術大学でデザインについて学生に指導されながら、インテリアや家具などの研究やデザインを手掛けてこられた寺原さんは、 特に、チャールズ&レイ・イームズの研究について、国内第一人者といわれています。チャールズ・イームズ(1907~78)の没後40年という節目の年にあたり、イームズの考え方や作品が、日本にどのような影響を及ぼしたかなどについてお話しいただきました。また、寺原さんの木製デザイン最新作として「トレーラーハウス」についてもお話しいただきました。