テーマ:日本の椅子100年 ― 幕末~戦後(占領期)の椅子の変遷から家具の歴史をみる ―
講師:前潟由美子(小泉和子生活史研究所 研究員)
近代日本100年(1850年代~1950年代)の家具の世界を、家具や建築の近代史を研究されている前潟由美子さんに、椅子に焦点をあてながら解説していただきます。
幕末に横浜や神戸などが開港されると、西洋から各種の洋家具が日本に入ってきました。横浜や神戸では、洋家具の製造が始まります。明治維新後、役所や学校などの公共の場をはじめ、会社や店舗でも椅子などが使用され、上流階級の洋館にも置かれるようになります。大正から昭和初期にかけては、中流階級の住宅にも少しずつ普及していきました。
こうした中で、豊口克平や剣持勇などが在籍した工芸指導所をはじめ、型而工房や木の芽舎など、洋家具を設計・製造する人たちは試行錯誤を繰り返し、昭和の戦前期には製造技術などの向上が見られます。その姿は、当時の洋家具からうかがい知ることができます。
当フォーラムは、どなたでもご参加いただけます。どうぞお越しください。
〇開催日時:2023年9月9日(土)14:00~16:00
〇会場:東京家政学院大学・千代田三番町キャンパス(東京都千代田区三番町22)
1号館1303教室(正門から向かって左側校舎3階)
〇アクセス:・JR、東京メトロ、都営地下鉄「市ヶ谷駅」から徒歩約7分
(都営地下鉄利用の場合はA3番出口)
・東京メトロ「半蔵門駅」から徒歩約7分(5番出口)
〇講師プロフィール:前潟由美子(まえがた ゆみこ)
小泉和子生活史研究所研究員。文化学園大学建築・インテリア学科非常勤講師。
2004年、京都女子大学大学院家政学研究科修了。07年、千葉大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了。専門は、近代日本の家具史・室内意匠史・建築史・生活史。文化財建造物等の家具・室内意匠の調査修復などを行う。家具道具室内史学会事務局、国立歴史民俗博物館研究部共同研究・展示プロジェクト事務局などを担当。
〇参加費:1,000円(学生は無料)
〇定員:50名
〇申込:参加ご希望の方は、9月7日(木)までに下記の「木の文化フォーラム」事務局ウェブサイト(「木の文化フォーラム」で検索)、またはメールアドレスよりお申込ください。定員になり次第、申込を締め切ります。
木の文化フォーラム事務局
E-mail: kinobunka2002@gmail.com
https://kinobunka2002.wixsite.com/forum
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